Wi-Fi 6とは、第6世代のWi-Fi規格の事で、正式名称はIEEE 802.11ax(アイトリプルイー)です。Wi-Fiの規格はIEEE(Institute Electrical and Electronics Engineers)という学会が定めています。Wi-Fi 6は2022年5月現在最新の規格で、特徴はこれまでのWi-Fi 5の約6.9Gbpsから約9.6Gbpsと約1.4倍高速になっている事です。更に5GHz帯と2.4GHz帯の両方の周波数が使えます。Wi-Fi 5は5GHz帯のみでした。尚、Wi-Fiの規格についてはこちらの記事で紹介しています。Wi-Fi 6が必須となるのは、ヘビーなゲーマーや、8Kや4Kといった高解像度の映像を見たりする場合です。
Wi-Fi 6には「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」という技術が採用されているため、多くの端末が同時に接続しても遅延が生じないため、遅くなる事が少なくなります。又、「TWT(Target Wake Time)」という省電力機能により、端末側でTWTに対応していると端末側の通信機能をスリープ状態にさせる事により消費電力を抑えられます。具体的にはiPhone 11以後はWi-Fi 6に対応しているためバッテリー消費を抑える事が出来ます。
最新のWi-Fiルーターは下位互換があるため、古い規格には対応出来るようになっているので古い端末(初期のWindows 10やiPhone XS以前)であっても古い規格として利用可能です。又、古いWi-Fiルーターに上位互換は無いため、Wi-Fi 6に対応しているWindows 11やiPhone 13を使っても古い規格に同期します。新規にWi-Fiルーターを購入する場合、注意すべき点としてWi-Fi 5は5GHz帯のみとなっていて、特にプリンターのWi-Fiは2.4GHz帯のみとなっている場合があるので接続出来ない場合があります。
従い、新規にWi-Fiルーターを購入する場合は若干割高であってもWi-Fi 6対応のものを購入するべきであると言えます。但し、くどいようですが、Wi-Fi 6の機能を使えるのは端末側も対応している場合のみです。iPhoneはiPhone 11以後、Androidは最新の一部のものなのでカタログのスペックを確認します。Windows 10、Windows 11の場合も一部の機種に限定されます。お使いのパソコンが対応しているか否かはコマンドプロンプトから確認する事が出来ます。
Windows システム ツールにある「コマンド プロンプト」を起動します。
「netsh wlan show drivers」と入力します。
次のように表示する場合はWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)までなのでWi-Fi 6には対応していません。ちなみにこのパソコンはWindows 11がプレインストールされているものですが未対応です。