Wi-Fiの規格について理解されていますか?最初に、Wi-Fiについておさらいをしてみしょう。Wi-Fiには親機と子機があります。親機とはWi-Fiルーター(無線LANルーター)の事です。子機とはパソコンやスマホの事です。(厳密に言うと内蔵されているWi-Fi子機)1台の親機に複数の子機と暗号化を行った上で通信します。暗号化により他人が親機と通信することを防いでいます。
Wi-Fiの規格はIEEE802.11(アイトリプリイー・はちまるにてんいちいち)と呼ばれ、その後ろに、周波数の帯域や通信速度を意味する「b」(ビー)、「g」(ジー)、「a」(エー)、「n」(エヌ)、「ac」(エーシー)が付いてそれぞれの規格となります。最新の規格は「IEEE802.11ad」ですが未だ製品化に至っていません。規格、最大通信速度、周波数帯域を表にまとめてみました。
最大通信速度は無論速ければ速い事が望まれます。但し、「ac」の6.9Gbpsというのは最大速度で、実際に製品化されているものは、1733Mbps、1300Mbps、866Mbps、433Mbpsというものがあります。高速のもの程、価格は高くなります。周波数帯域を見ると2.4GHz帯と5GHz帯とがあります。2.4GHz帯は障害物に強く、電波が遠くまで届くという特性がありますが、反面、電子レンジやBluetooth機器、他のWi-Fiなどと干渉しやすい特性もあります。5GHz帯は障害物に弱く、電波が遠くまで届きづらいという特性の反面、電波干渉しづらいという特性があります。
2.4GHz帯は一般の家庭で使われている事が多く、また電子レンジとの干渉もあることから、極力5GHz帯を使う事が推奨されるのです。しかし、Wi-Fiルーターと子機との距離や障害物の問題から電波が届かない場合には中継機などを利用することで対応出来ます。
しかし、重要な事は、規格が親機と子機同じである必要があるのです。親機がac対応していても、子機がaまでの対応であれば規格はaとなります。親機がac対応で、子機がb/gのみであれば通信は出来ません。親機がac対応の場合、子機もac対応している必要があります。
製品の規格を見るには、Wi-Fiルーターであれば、箱に「11ac」と記載されています。パソコンの場合、現在販売中のMacは全て11acに対応しています。Windowsの場合、Windows10であればほぼ対応していますが、7や8は対応していません。iPhoneは現在販売中のものは全て11acに対応しています。Windows7/8の場合USBに子機を取り付ける事によりac対応させる事が出来ます。
今回はWi-Fiの規格について説明しましたが、纏めると、
規格はac対応のものを使う事を推奨します。親機と子機と共にac対応している必要があります。
という事となります。