9時58分、落部駅から函館行きの普通列車に乗車しました。
函館駅には11時33分に到着。駅のホームには、道南いさりび鉄道のキハ40が停まっていて、懐かしい気持ちになりました。
函館駅からLaVista函館までは、開港通りを通って徒歩で約15分。駐車場側から向かうと、より近道になります。ホテルに到着後、まずは荷物を預けました。
お昼は、LaVista函館に隣接する函館ベイ美食倶楽部内の「麺厨房 あじさい紅店」へ。特製塩ラーメンをいただきました。スープは透明感がありながらもコクが深く、しっかりとした味わいでした。その後、元町を経由して徒歩で函館八幡宮へ向かいました。
大三坂を上ると、歴史あるカトリック元町教会が見えてきます。
さらにその先には「チャチャ登り」と呼ばれる急な坂があります。「チャチャ」とはアイヌ語で「おじいさん」を意味し、腰を曲げて登る姿から名付けられたそうです。
その「チャチャ登り」を登りきると、右手には函館聖ヨハネ教会が見えました。まさに、なかなかの急坂でした。
この頃から天候が急変し、小雨が次第に大雨となり、さらに強風も加わって傘がほとんど役に立たない状況になってしまいました。こうなることは事前に予想していたため、傘は早めにたたみ、パーカーのフードをかぶって歩くことにしました。
函館公園の脇を通りながら歩くこと約15分、函館八幡宮に到着。写真を見れば、当時の激しい雨の様子がお分かりいただけると思います。参拝を済ませた後は、徒歩で約10分の場所にある谷地頭温泉へ。冷えた体をじっくりと1時間ほど温泉で温めました。
その後、市電に乗ってLaVista函館まで戻り、無事にチェックインしました。
今回の宿泊はシングルルーム。コンパクトながらも高級感が漂う、落ち着いた雰囲気の部屋です。
ひと息ついたあと、「海峡の湯」と呼ばれるホテル自慢の温泉へ。湯上がり処もシックで、ゆったりとした時間を過ごせます。
ただ、あいにくの天気で雲が厚く、今回は函館山の眺望を楽しむことはできませんでした。
温泉にはサウナもあり、1時間ほどのんびりと過ごした後、部屋に戻って北海道限定の「サッポロクラシック」で乾杯。18時30分には、ホテル近くの馴染みの居酒屋「海寿」を予約しておきました。
お通しは贅沢にもカニの爪。お酒はいつもの「国士無双」です。
定番の活イカ刺しは何度食べても飽きが来ず、コリコリとした食感と濃厚な味わいが絶品。ウニは大将からのサービスで、卵黄と一緒にいただく贅沢なひと品でした。
続いて登場したのは、北海道産アスパラガス。太くて、ぎゅっと詰まった旨みがあります。
ホッキ焼きも、噛むたびに口の中に旨みがじんわりと広がります。
北海道じゃがバターには塩辛を添えて。ジャガイモの香ばしさがひと味違います。
さらに、またしても大将からのサービスでカニ刺しが登場。とろけるような甘みが口いっぱいに広がります。
締めは贅沢なカニ茶漬け。こんなに美味しい茶漬けにはなかなか出会えません。
居酒屋「海寿」には約75分滞在し、お酒は3杯いただいてお会計は13,360円。文句なしの満足度です。次はいつ来られるのか、今から楽しみです。
ホテルに戻った後は、1階のファミリーマートで酎ハイを買い、部屋で軽く晩酌。22時頃にはそのまま就寝しました。
楽しかった旅も、いよいよ最終日を迎えました。初日に早起きしたこともあり、この日は少しゆっくりめの朝。9時頃に起床し、1時間ほど温泉に浸かってから、11時前にチェックアウトしました。今回は朝食なしのプランで、宿泊費は11,000円。朝食はホテル1階のファミリーマートでカップうどんとヨーグルトを購入し、軽く済ませました。
最初に向かったのは、ホテルのすぐ目の前にある金森赤レンガ倉庫。明治時代に建てられた倉庫群を再利用した観光スポットで、地元の特産品や工芸品のお店、カフェ、そして函館の歴史や文化を紹介する展示スペースなどがあり、見どころ満載です。
その後は、函館市文学館へ。ここでは、函館にゆかりのある作家や詩人たちの業績を紹介しており、石川啄木や亀井勝一郎といった文学者の直筆原稿や愛用品が展示されています。文学好きにはたまらない場所です。
ちょうど正午を過ぎた頃、お腹も空いてきたので末広町にある地元の人気店「西園」へ。昭和の雰囲気が漂うレトロな外観が印象的です。数人の列ができていましたが、10分ほどで店内に入れました。営業時間が14時までと短いため、訪れる際は時間に注意が必要です。
今回はチャーハンを注文。たっぷりのチャーシューが入っていて、文句なしの美味しさ。ごちそうさまでした。
再び金森赤レンガ倉庫を通ってLaVista函館に戻り、預けていた荷物を受け取り、13時頃に市電に乗車。最後の目的地・湯の川温泉へと向かいました。
湯の川温泉電停で下車し、向かったのは「湯の浜ホテル」。事前に調べた中でも特に評判が良く、日帰り温泉が充実していると感じたからです。津軽海峡を一望できる絶景の温泉は、もちろん源泉かけ流し。1時間ほどのんびりと過ごしました。
その後はホテルの目の前にあるバス停から函館空港へ向かい、16時45分発のANA4760便で羽田空港へ。到着予定は18時10分でしたが、トラブルの影響で30分以上の遅延となりました。さらに、当日は乱気流にも見舞われ、飛行機が大きく揺れる場面もありました。
新幹線と飛行機を比べると、埼玉県民としては新幹線の方がコストパフォーマンスが高いと改めて感じました。
とはいえ、今回の旅は見どころ満載で、心から楽しむことができました。次はいつまた来られるのか…今から楽しみです。