12月1日から1泊で金沢旅行に行ってきました。北陸新幹線でわずか2時間ちょっとで行けるアクセスの良さにもかかわらず、これが初めての金沢訪問です。大宮駅を10時21分に出発する北陸新幹線「かがやき」に乗り、長野と富山を経由して12時30分に金沢駅に到着しました。今回の旅の目的は、金沢市内の観光を楽しむことでした。
まず、駅構内にある金沢のご当地カレー「ゴーゴーカレー」で、ロースカツカレーをいただきました。濃厚でとろみのあるルーに、ソースがたっぷりかかったロースカツ、そして添えられたキャベツが特徴的な一品です。
13時頃、駅を出ると目の前には観光名所の「鼓門」がありました。金沢駅は「世界で最も美しい駅14駅」に選ばれているそうです。
その後、駅から歩いて観光地を巡ることにしました。まず徒歩15分ほどで今回宿泊するホテル「御宿野々金沢」に到着し、荷物を預けました。
最初に訪れたのは、加賀藩祖・前田利家公とその正室・お松の方を祀る「尾山神社」です。特に有名な「神門」は、ギヤマン(色ガラス)が使用された美しいデザインで、重要文化財にも指定されています。
庭園の紅葉も非常に見事でした。
次に、尾山神社から徒歩10分ほどの「長町武家屋敷跡界隈」へ。ここはかつて武士たちが住んでいた屋敷が立ち並び、情緒ある景観が今も維持されています。すでに土塀には雪や凍結から守るための「こも掛け」が施されており、冬の準備が進んでいる様子でした。
ここでも紅葉が見事でした。
さらに徒歩15分ほどで「にし茶屋街」へ向かいました。ここは、ひがし茶屋街や主計町茶屋街と並ぶ「金沢三茶屋街」の一つで、風情ある町並みが魅力です。茶屋は、単なるお茶の提供だけでなく、芸者や舞妓とのお座敷遊びを楽しむための仲介の場でもあったそうです。
その後、にし茶屋街から徒歩5分ほどの「妙立寺」を訪れました。このお寺は「忍者寺」とも呼ばれ、様々な仕掛けが施されていることで有名です。しかし、事前予約が必要であることを忘れてしまい、今回は外観を眺めるだけとなりました。
1日目の最後に訪れたのは、妙立寺から数分の「香林寺」です。ここは「願掛け寺」として知られており、庭園の中にある「願掛け十二支の庭」で「幸福の道」を三周した後、自分の干支像の前で願掛けをするという独特な体験ができます。
香林寺を出たのは15時頃でしたが、さすがに歩き疲れたためバスに乗って宿泊先の「御宿野々金沢」へ戻りました。チェックインは15時30分頃と少し早めでしたが、このホテルには金沢市内では貴重な温泉があり、ゆっくりと疲れを癒すことができました。部屋はダブルの和モダンで金沢の街にマッチします。
部屋からは、わずかではありますが眺望を楽しむことができます。
ホテルは、有名な近江町市場のすぐ近くに位置しており、夕食は当然のように近江町市場でいただくことにしました。事前に調べていた「近江町市場寿し 支店」で、まずは香箱ガニを地酒と一緒に堪能しました。香箱ガニとはズワイガニのメスのことで、お刺身には卵も添えられており、とても贅沢な一品でした。
続いて「贅沢にぎり」をいただきました。のど黒も含まれており、さらにアラ汁も付いてきます。これで2,490円とは、とてもお得ですね!
2日目は、ホテルに荷物を預けたまま、10時頃にチェックアウトし、最初に徒歩約15分でひがし茶屋街を訪れました。ひがし茶屋街は金沢文化を象徴する茶屋街で、江戸時代後期から明治時代の茶屋など、90軒以上の歴史的建造物が立ち並んでいます。ここは国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
ひがし茶屋街には、「見返り柳」と呼ばれる一本の柳の木があり、シンボル的な存在として親しまれています。
その後、ひがし茶屋街から徒歩約5分で、浅野川を挟んだ対岸に位置する主計町茶屋街を訪れました。主計町茶屋街は、ひがし茶屋街やにし茶屋街と並ぶ「金沢三茶屋街」の一つで、浅野川沿いの趣ある景観が特徴です。ここでは、風情あふれる料亭や茶屋が並んでいます。
狭い路地も独特の魅力を持っています。
次に向かったのは、加賀藩前田家の居城跡に整備された金沢城公園です。主計町茶屋街からはやや距離があり、徒歩で約20分かかりました。公園は非常に広大なので、事前に順路を確認しておくことをおすすめします。今回は計画を立てずに歩いたため、少し無駄な移動がありました。金沢城の建物の多くは焼失してしまいましたが、城郭は2001年に復元されています。なお、入場料は無料です。
公園内では紅葉が美しく、見応えがありました。
次に訪れたのは、金沢城公園の隣に位置し、国の特別名勝に指定されている日本三名園の一つ、兼六園です。広々とした園内には、築山や池、茶屋などが点在しており、それぞれ趣のある景観を楽しむことができます。入場料は320円ですが、65歳以上はシニア料金として無料でした。
園内のどの場所からも紅葉が美しく、見事でした。
今回の旅の最後に予定していたのは、兼六園を出てすぐの場所にある金沢21世紀美術館です。しかし、事前に調べていなかったため、月曜日が休館日であることに気づかず、入館することはできませんでした。ただし、美術館の外にはさまざまなオブジェが展示されており、そちらを楽しむことができました。
時刻は13時を過ぎ、お腹が空いたため、Googleマップで近くの飲食店を検索しました。徒歩数分のところに見つけた中華料理店「北京」でラーメン定食をいただきました。この旅行で食べた中で、これが一番おいしかったです。
その後、帰りの新幹線の時間まで余裕があったので、金沢21世紀美術館から徒歩5分ほどの石川県立美術館を訪れました。ここでは、有名な国宝「色絵雉香炉」が展示されており、とても印象的でした。通常は入場料が370円ですが、訪れた日はたまたま第一月曜日で無料だったため、幸運でした。
美術館を楽しんだ後は、バスでホテルに戻って荷物を受け取り、徒歩で金沢駅へ向かいました。北陸新幹線「かがやき」に乗り、19時前に大宮に到着。文化的に充実した、素晴らしい旅となりました。