Excelで致命的な不具合が生じたので対応方法を説明します。
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ある日Excelを起動させると「この操作を完了するにはメモリが不足しています」と表示してExcelが起動しません。パソコンを再起動させても同様です。
Excelのデータはクラウドストレージに保存しているため、別のPCから起動すると正常に起動します。つまりExcelのデータが壊れている訳では無いことが分かります。又、Excel Mobileからは正常に起動します。
つまり、Excelそのもの不具合であると切り分けました。しかし、ネット検索しても今回の症状にヒットする情報は得られませんでした。尚、このExcelのブックにはパスワードが設定してあり、パスワードを設定してある全てのブックで同様の不具合が生じ、未設定のものは不具合は生じませんでした。
そこで、2台のデスクトップPCで作業しているため、それぞれのExcelのバージョンを調べてみました。不具合のあるExcelのバージョンは、2001 (ビルド 12430.20050) で、不具合は生じていない方のバージョンは、1911 (ビルド 12228.20250)です。OfficeもWindows同様に自動的にアップデートするので、もしかしたら、バグかもしれない、と考えました。バグであれば辻褄が合います。
そこで、「Excel 2001」で検索すると「バージョン2001で不具合」という記事を見つけました。もしかして、これかも、という事で、正常なバージョンへロールバックしてみる事にしました。
ロールバックするには、コマンドプロンプトを右クリックして「管理者として実行」します。最初に、パスを切り替えます。
「cd “C:\Program Files\Common Files\microsoft shared\ClickToRun”」
次にロールバックさせます。正常なバージョンの12228.20250の前に16.0.を追記します。
「officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.12228.20250」
これを実行すると最後に次に画面を表示してロールバックが完了します。
完了したらExcelを単体で起動させてバージョン情報を見ると、1911 (ビルド 12228.20250)になっています。恐る恐る開かなったシートを起動させると無事に起動するようになりました。という事から、今回の不具合はやはり、Excelのバグのようでした。